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「海外旅行における新型インフルエンザ対策セミナー「抄録」
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新型インフルエンザー臨床の対応 一般的予防、治療、ワクチン
松本 慶蔵 長崎大学 名誉教授 新型インフルエンザの流行が生じた場合、以下の対処するかは事前に十分考慮しておく必要がある。これまでのA型H5N1ウイルスの人感染症の致命率は約50%と高率なので1918年のスペイン風邪、1958年のアジア風邪、1968年の香港風邪の新型流行の臨床知見を参考にして考えてみたい。 WHOの新型インフルエンザの分類では現在、日本は第3相のAにあたるし、人―人流行感染症はまだ生じていない。通常のインフルエンザではワクチン、治療、予防の順に記述するのであるが、新型発生ではワクチンの原株ウイルスはないのですぐワクチンは作れず、後になる特別例となる。 一般的予防:本症の感染様式はウイルスを含むドロップレットが主で、咳やくしゃみで拡がる。空気感染は従である。それ故マスクの着用は必須である。外出後のうがいや手洗いも大切である。学校の閉鎖や普及の集会の中止も実施する。 治療:スペイン風邪のときは、ウイルスは知られず、抗菌薬もワクチンもなくうえに、第1次世界大戦がおこっていた。現在は迅速診断薬、抗菌薬、抗ウイルス薬も新しい治療機械もある。(スペイン風邪の時の死亡因に2次的肺炎が3分の2を占めていた)。抗ウイルス薬のタミフルもリレンザも発症48時間以内の投薬で良く効くが早い程良く効く。(日本ではタミフルは1200人分あり、リレンザも数十万人分用意できる)。両薬剤ともに5日分は使い切る事も大切である。したがって医師の指導のもとに治療すべきである。流行早期には県などの指定病院を受診する。 ワクチン:現在試作ワクチンが作られているが、新型インフルエンザでは流行発生後5ヶ月後位に大量のワクチンが産生される予定と聞く。しかし第2波の流行には間に合うであろう。 全力で国、医師、獣医師、薬学、ワクチン会社が力を合わせて冷静に対処すべきである。国外の場合はこの講演で述べる。 |