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「海外旅行における新型インフルエンザ対策セミナー「抄録」
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地球規模の感染症〜新型インフルエンザを理解するために〜
大利 昌久 日本渡航医学会 理事長 長崎大学熱帯医学研究所 客員教授 日本医師会 感染症危機管理対策委員会委員 海外邦人医療基金 顧問 この地球は、たしかに病んでいます。局地的に大雨、洪水、干ばつがあり、大気汚染もひどく、川、湖、海も汚染が進んでいます。人と最も関係の深い動物界にも異変があり、人を驚かす野生動物の大量死がみられます。その原因は、ほとんど新しいウイルス病によるものです。 最近、アジア、中近東を中心に人への感染も続いている鳥インフルエンザは、新型インフルエンザウイルスによるものです。海外旅行が好きな皆様は、どのようなことに注意をしたらよいのでしょうか。供えあれば憂いなし。むやみに怖がることはありません。正しい知識を得て、それなりの対策を立てればよいのです。 まず、毎年やってくる身近なインフルエンザを理解して下さい。この対策を十分に行なうことが大切です。今のところ、幸いにして鳥インフルエンザ(新型インフルエンザ)は、人への感染が、局地的で、そんなに多いものではありません。しかも、人への感染は、ほとんど近くで飼っている病気のニワトリなどに濃厚に接触することで発生しています。皆様が、海外旅行で感染することはありません。 ただ、人から人への感染が始まったら、話は別です。WHOが警告しているように、この感染の危機は迫っているという判断があります。何はともあれ、鳥インフルエンザが発生している国が、完全に家禽類(ニワトリ、アヒルなど)の管理をおこなうことが、人への感染を減らすことになります。この対策を徹底的に実行することです。 新型インフルエンザを理解するために、これまでの流れをお話し、その内容を深めるために、日本でもトップクラスの専門家の先生方にバトンタッチいたします。「新型インフルエンザの大流行はあるのか」「新型インフルエンザ−臨床の対応」「海外渡航者の心構え」「外務省の取り組み」「検疫所の対応」「万が一の時の医療機関の対応」など。それぞれのアドバイスを会得し、理論武装することが、これからの旅行者の責務ではないかと思います。 |