1 会の設立趣旨

 日本の経済成長と円高にともない海外渡航者は増加の一途をたどってきた。海外渡航者にとって健康は、治安、教育と共に最大の関心事である。近年これらの諸問題は、渡航の質的変化のために複雑で困難なものとなってきている。すなわち、旅行では名所旧跡巡りからトレッキング旅行へ、ビジネスでは首都圏での販売から地方での製品製造、原料確保などに変わってきたためである。

 日本国内では、海外での邦人医療に対し、時代の変化をとらえて積極的に対応してきたと言い難く、渡航者は相変わらず一抹の不安を抱いて出国しているのが現状である。

 このような状況を鑑みて、海外医療担当者は渡航者の健康問題についてのニーズをとらえ、適当な対策と支持をしてゆく必要があると考える。当会は海外渡航者に実際に携わったことのある者同士が集まり、問題点を出し合い、その解決策を語り合う、など海外医療を考えてゆくことを目的として設置するものである。


2 基本方針

* 感染症のみならず、海外医療全体について考える。慢性疾患の管理、精神問題、海外医療保険など健康に関するものなど広く考える。
* 海外での邦人の抱えている問題を話題とする。そして理想主義に走らない実行性のある対応策を考えてゆく実学を基本とする。
* 医師、看護婦、保健婦など医療有資格者のみならず、実際に海外医療を担当している者など会のメンバーとなれる。
* 会は講演、発表、シンポジウムの他に、症例呈示、製品紹介、体験者談などを含めた幅広く自由な雰囲気なものとする。